VOL.6 洗礼 “杉原紙”

何気なく外国の友達を日本の文化に触れさせたくて連れて行った“杉原紙研究所”
こういう行政が作った施設、いわゆる箱モノってホンマにオーラ感じひんねんけど、ココは違った。
何か真面目に取り組んでいるというか、ピーンと張り詰めた緊張感を感じてね。
その時、杉原紙が兵庫県の無形文化財にして伝統工芸品に指定されてるって初めて知った。
だけどそんな肩書だけやないねんなぁという想いに後ろ髪をひかれつつ研究所を後にした。
名前もカッコエエよな“杉原紙研究所”ってマジンガーZの光子力研究所みたいやん!とか思いながらアポを取って再訪問。こん時も神戸ファッション協会のサカイのおっちゃんに色々と世話になった。
担当の人から色々話を聞くうちに、この感じが何なのか分かってきた。
この人ら、めっちゃ杉原紙のこと、愛しているやん!
そして、箱モノに居りがちな人の適当な感じやなくて、紙好きが高じて町長に直談判して移住してきてる人が居ったりと本気度が凄い!
作家とかクリエーターって肩書についつい違和感を感じてまう僕やけど、嗚呼、この肩書は、こうゆう人らの為に有るんやなと納得できた。皆は決してそんな肩書で名のりませんけどね。
移住とか田舎暮らしって皆さん憧れてる?
ホンマやめといた方がエエと思うよ!
オシャレとか憧れだけやったら無理やで。
せめて5年後ぐらいは見据えて移住せんと移住難民になるで〜
研究所の皆が漉いた切り絵のカレンダーに心弾ませてみて!
産地の方々との触れ合いは<COMEPASS_じばさんぽ。▲>でも連載しています。